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ホワイトニングは歯に悪い!?
最終更新日 2024年3月9日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

歯のホワイトニングは危険?安全?~最近の研究よりホワイトニングの安全性の検証<2024年度版>

ホワイトニングの安全性

最近は歯のホワイトニングが一般的になってきました。
しかしホワイトニングは歯を傷めるなどホワイトニングはしないほうがいいという見解もあるようです。
ホワイトニングは本当に歯に悪いのでしょうか?このコラムではホワイトニングの安全性を検証します。
過酸化物系材料を用いた歯のホワイトニングの安全性課題

目次

1.ホワイトニング剤の安全性

2.ホワイトニングに使用される光の安全性

3.ホワイトニング時に発生する熱について


1.ホワイトニング剤の安全性

2004.4.26~5.2までカナダ・バンクーバーで行われた AACD(アメリカ審美歯科学会)においてアメリカ・ロマリンダ大学のLi教授によるホワイトニングの安全性についての発表がありました。「ホワイトニングに使用される過酸化水素は1時間に270mg、1日で6,480mg(約6.5g)が人間の肝臓でも生成されており、通常使用されるホワイトニング剤の量を飲みこんでも問題はない。
ホワイトニングは適正に使用される限りすべてのデータにおいて安全性が確認された。薬剤が身体に与える影響は日常食べている食品と同程度である」という報告がされました。

ホワイトニング剤の中には、pHが低いものがあり、一時的に歯のカルシウムが溶け出す脱灰という現象を起こします。
これによって歯の表面は凸凹になりすりガラス状になって、光の乱反射により歯は一時的に白く見えるようになります。
ただこの白さは唾液の作用で1時間以内にはカルシウムが戻る「再石灰化」という現象が起こり、すぐに元の色に戻ってしまいます。
この脱灰の程度はコーラやオレンジジュースを飲んだ時と同程度で、日常生活で口にしている食品によって常に起こっている現象ですので、特別歯に悪いということはありません。またホームホワイトニングで使用されている過酸化尿素は、歯茎の治療薬としても使用されており、歯肉炎に有効なことが分かっています。

※大手メーカーから発売されているホワイトニング剤は、酸性のホワイトニング剤に使用直前にpH調整剤を混和して中性にして使用しますので、脱灰はほとんど起こりません。歯科医院内で歯磨き剤などに過酸化水素を混ぜて使用するタイプのホワイトニングは、酸性のまま使用されていることが多いため脱灰が起こります。

ホワイトニング剤の安全性



2.ホワイトニングに使用される光の安全性

薬事法が厳しい日本や、訴訟大国のアメリカで認可されているシステムであれば、正しい使い方をしていればどれも安全性に問題はありません。
ホワイトニングで神経が損傷してしまった、という報告は世界中にありません。ただしズームアドバンスには、365nm~380nmの近紫外線(UVA)が含まれており、シミなどができないように口の周りなどを保護する必要があります。そのほかのシステムは通常、380nm以上(可視光線領域)の光を使用しています。

ティースアートで使用している薬剤は、すべて日本の厚生労働省またはアメリカのFDAで安全性が確認され、認可された製品のみを使用しております。


ホワイトニングに使用する過酸化水素は光によって分解が促進されます。またホワイトニング剤に配合されている二酸化チタンなどの光触媒は波長の短い紫外線に近い光に反応します。これらの理由からホワイトニングのライトは紫外線に近い波長(380nm~500nm前後)をピークとする光を発生するライトを使用しています。

紫外線に近いため、唇や歯ぐきに直接光が当たると日焼けなどを起こすことがあります。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは唇や歯ぐきを保護してホワイトニングを行いますが、光線アレルギーや全身疾患がある方、顔の美容施術を受けられた方は注意が必要です。
詳しくは ホワイトニング時に注意が必要な方 をご覧ください。

ホワイトニングに使用される光の安全性



3.ホワイトニング時に発生する熱について

オフィスホワイトニングは、歯にホワイトニング剤を塗って、そこに光やレーザーを当てて白くする方法です。
オフィスホワイトニングに使用される機械には様々な種類があり、機械によっては、光を当てることによって熱が出るものがあります。
この熱が歯に悪く、しみてしまったり、神経が死んでしまうこともある、と書いてあるサイトがありますがこれは本当なのでしょうか。

この熱ですが、光が強いものだと歯に到達した温度が50度近くになるものもあります。
歯の神経は5.5度以上上昇すると炎症を起こすことがわかっていますので、このまま歯に熱を加えてしまうと歯髄炎になってしまい、歯の神経が死んでしまうこともあります。ホワイトニングを行う際にはホワイトニング剤を歯の表面に1~2mmの厚みで塗ります。これによってホワイトニング剤の表面温度は 上昇しても、歯にまでは熱が届きません。 アメリカの有名な研究機関であるCRA(Clinical Research Associates)の研究結果では、ライトの温度が50度だったのに、歯面の温度は体温の37度にも満たなかったことが確認されています。
ホワイトニングで歯がしみるのは熱が原因ではなく、お薬の濃度と時間、歯の状態に関係しています。
逆に熱はホワイトニングの効果を促進することも確認されており、全く熱が出ない機械は効果も弱くなります。

温度

ホワイトニングはアメリカのニューヨーク大学、ニュージャージー医科歯科大学、ロマリンダ大学、日本では昭和大学、日本大学、東京医科歯科大学、岩手大学など多くの大学や研究機関で、その安全性が確認されています。
また国内外の学会でもホワイトニングの安全性に関する発表が頻繁に行われています。

薬機法が厳しい日本や、訴訟大国のアメリカで認可されているシステムであれば、正しい使い方を していればどれも安全性に問題はありません。

※ティースアートでは全てのコースに、ホワイトニングの後、フッ化アパタイト(FA)により歯質強化を図っておりますので、歯を溶かしたり傷めたりすることはありません。安心してご利用下さい。
※お体の状態によっては、ホワイトニングをお受けいただけない場合があります。
 詳しくは ホワイトニング時に注意が必要な方 をご覧ください。

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