電話 メール
ホワイトニング後の色戻りを防ぐコツ
最終更新日 2024年2月15日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

ホワイトニング後に色が戻ったと感じる意外な理由とは?<2024年度版>
ホワイトニング直後の色戻り

ホワイトニングの効果は永久ではありません。通常は飲食物による着色や新陳代謝などによって、数年で色戻りという現象が起きてきます。ホワイトニングをしたけど色が戻った、と思ったことはありませんか?このコラムではホワイトニング後に色が戻る原因とその対策について解説します。

目次

1.色戻りとは

2.色戻りの期間

3.色戻りの原因
 3-1 歯に水分が戻るために起こる色戻り
 3-2 着色性の食品による再着色
 3-3 新陳代謝による再着色
 3-4 目の慣れ
 3-5 もっと白くしたいという欲求

4.まとめ



1.色戻りとは

ホワイトニングを行った直後の白さから徐々に歯の色が戻ってくる現象を言います。再着色とも言います。歯のホワイトニングは他の美容と同様に永久ではありません。適切なお手入れを行うことでホワイトニング直後の白さを保つことができます。



2.色戻りの期間

ホワイトニング後、半年くらいから徐々に色が戻り始めます。一般的なオフィスホワイトニングでは2~3年、ホームホワイトニングでは5年前後で元の歯の色に近くなってきます。

ポイント)ホワイトニングでカラーガイドの一番白い色まで白くした場合、白くなるまでに時間がかかるホームホワイトニングのほうが色戻りは遅くなりますが、色戻りが始まる半年ごとにタッチアップというメンテナンスホワイトニングをすることでどちらも同じ白さに戻すことができます。



3.色戻りの原因

通常のホワイトニングは、歯の色素を化学的に分解しますので、短期間で色が戻ることはありませんが、歯の質や着色の程度によって歯の色が戻る時間が変わってきます。また抗生物質による変色や神経がない歯の場合は、通常の歯よりも早く色が戻ってしまいます。


3-1 歯に水分が戻るために起こる色戻り
ホワイトニング直後は、歯の表面の水分が失われているため、乾燥によって表面が白っぽく見えます。24時間以内に歯に水分が戻り、ペリクルという歯の保護膜が再生されてくると、1~2段階白さが戻ったように見えます。これはホワイトニング剤の濃度が高い方が起こりやすくなります。ホワイトニング2~3日後の落ち着いた色がホワイトニング後の本来の白さです。

対策)ホワイトニングの際には希望の白さより1,2トーン白くしておくと、水分が戻った時の色が希望の白さに近くなります。

ホワイトニングの原理

歯に水分が戻るために起こる色戻り


3-2 着色性の食品による再着色
日常生活において着色性の食品を摂ることによって起こります。特にホワイトニング直後は歯の保護膜がなくなっており、着色しやすい状態になっています。ホワイトニング後24時間以内は色の濃い食べ物や飲み物は避けてください。ホワイトニング直後に着色性の食品を摂るとすぐに色が戻ってしまうことがあります。ホワイトニング専用のメンテナンス製品をご使用いただきますと、着色を最小限に防ぐことができます。

対策)着色性の食品を極力控えることが理想ですが、ホワイトニング専用のメンテナンス製品をご使用することで、着色を最小限に防ぐことができます。また歯の表面のみの着色の場合、歯のクリーニングだけできれいになる場合があります。

ホワイトニング後に注意する食品

着色性の食品による再着色


3-3 新陳代謝による再着色
歯はお肌と同じように年齢とともに色が濃くなってきます。これは自然現象ですので、完全に防ぐことは難しいでしょう。

対策)ホワイトニング後は徐々に色が戻ってきます。この自然な色戻りを防ぐためにはホワイトニングのメンテナンス(タッチアップ)を行います。定期的にメンテナンスを行うことで、ホワイトニング直後の歯の白さを保つことが可能です。


3-4 目の慣れ
ブライトホワイトなど一日で白くする方法では施術直後はその白さに驚きますが、数日間、白くなった歯と一緒に過ごしているとこの白さに目が慣れてしまい「色が戻った」と感じてしまうことがあります。毎日鏡で自分の歯を見ていると元の歯がどれくらいの白さだったのかがわからなくなり、本当はあまり戻っていなくても「色が戻った」と感じてしまうのです。ティースアートの調査でも「色が戻った」と感じていらっしゃった方の98%は色の戻りが1~2段階以内でした (色戻りがあった2%の方は抗生物質による変色の方ですが、それでも完全には戻っていませんでした)。

ホワイトニングはエナメル質内~象牙質の着色有機質を物理的に分解しますので、理論的にも数日~数週間ですぐに再度着色することや色が戻ることはなく、色が完全に元に戻るには数年かかるということがアメリカや日本の大学の研究でもわかっています。ホワイトニングで歯が白くなると、さらに白くなりたいと思うようになります。

対策)ホワイトニング前の歯の写真を携帯などで記録しておき、ホワイトニング後の写真と比べてみるといいでしょう。またホワイトニング後に色が戻ったと思われたら、もう少しホワイトニングを追加したり、メンテナンスの期間を短めにするなど、白い歯をさらに白くされていくといいでしょう。

目の慣れ

BSバナー


3-5もっと白くしたいという欲求
ホワイトニングは歯の明るさ(明度)を上げて白くする方法です。どんなに白くしても不自然な白さにはなりませんが、逆に陶器のような白さにすることはできません。ホワイトニング直後は白くなったと感じても徐々にもっと白くしたいと思ってくることがあります。その場合は歯の色をマスキングして白くするセラミックやマニキュアをお勧めします。

もっと白くしたい

歯を削らずに真っ白にできる歯のマニキュア



4.まとめ

歯科で行う医療ホワイトニングは過酸化水素や過酸化尿素を使用しているため、歯の深層部分まで白くすることができます。そのため短期間で色が戻ることは特殊な場合を除いてほとんどありません。色が戻ったと感じましたら早めにホワイトニングをお受けになったところにご相談ください。


※ティースアートではホワイトニングをお受けいただいた方の歯のお色を無料で計測させていただいております。ホワイトニング後にすぐに色が戻ったとお感じになりましたら、お気軽にお越しください。

ティースアートとは
メニューのご紹介
店舗案内
COPYRIGHT(C) 2000 TEETHART CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

TOP