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ホワイトニングで歯が白くならない場合
最終更新日 2024年2月2日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

歯のホワイトニングで白くならない代表的な7つのケースの対処法教えます!<2024年度版>
ホワイトニングで歯が白くならない場合

歯のホワイトニングは1989年にアメリカで生まれた歯を削らずに歯を白くすることができる画期的な方法です。安全に歯を白くすることができるホワイトニング方法が確立されたことで、手軽に歯を白くすることができるようになりました。しかしどんな歯でも白くすることができるわけではありません。歯の状態や色によっては、きれいに白くできない場合があります。ホワイトニングを受けたけど思ったように白くならなかったとお悩みではありませんか?このコラムでは、ホワイトニングで歯を白くできない場合と、その対処法をお教えします。

目次

1.効果が出にくい歯

2.詰め物が多い歯

3.神経が死んでいるもしくは神経が退縮している歯

4.抗生物質によって着色してしまった歯

5.金属による着色

6.歯の白や茶色のしみ

7.すでにある程度歯が白い場合

8.まとめ



1.効果が出にくい歯

効果が出にくい歯

歯の質によっては効果が出にくい場合があります。元々エナメル質の密度が高く硬い方や高齢の方はホワイトニング剤が浸透しにくく、白くなりにくい場合があります。このような方が低濃度のホームホワイトニングをはじめから行っている場合、白くなるまでにかなり時間がかかる場合があります。

対処法)この場合は装着時間を長くしたり(1日4時間~6時間)、15%や20%の高濃度のジェルに変更するか、効果の高いオフィスホワイトニング(ブライトホワイトズームティオンなど)を併用すると効果が上がることがあります。

<ポイント>
ホームホワイトニングは1回の効果がかなり弱いため、数日間の使用だけでは白くなりません。根気よく続けるか、急ぐ場合はオフィスホワイトニングの方がいいでしょう。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの選び方のポイント



2.詰め物が多い歯

詰め物が多い歯

前歯に詰め物がある場合、詰め物はホワイトニングで白くならないため、効果が出ていないと感じられることがあります。特に歯の両側に詰め物があると、1個所の詰め物は小さくてもトータルでは歯の1/3程度が人工物の場合もあります。

対処法)詰め物以外の部分を白くしてから、周りの色に合わせて詰め直しをするときれいになります。詰め物がある歯は、ホワイトニングの効果が弱いと感じても、詰め直しを行うことで周りの歯と同じくらいに白くなる場合があります。なお詰め物の範囲が大きい場合は歯を削らずに歯の表面に樹脂を塗って白くするマニキュアという方法もあります。

歯のマニキュア



3.神経が死んでいるもしくは神経が退縮している歯

神経がない歯は、通常のホワイトニングでは白くならない場合があります。

対処法)この場合は神経の穴を再び開けて、その部分にホワイトニング剤を入れて白くする”インターナルブリーチ”という方法で白くすることが可能です。この方法は、ブライトホワイトなど効果的なオフィスホワイトニングと組み合わせて行うことで、1回でもかなり白くすることができます。

ただ歯の打撲の経験があったり、矯正治療の経験がある方は、まれに神経を取ってなくてもホワイトニングの効果が出ないことがあります。これは歯の神経が退縮してしまっているためで、神経がなくなっているわけではありません。

対処法)この場合は効果の高いオフィスホワイトニングの後にホームホワイトニングを長期間行うことで白くできる場合があります。

神経がない歯を削らずに白くする方法とは?



4.抗生物質によって着色してしまった歯

抗生物質によって着色

テトラサイクリン系の抗生物質による着色は、着色の色の種類や色の濃さ、着色の場所によってはホワイトニングで白くならない場合があります。

歯の色
濃い茶色やグレー系の場合 その色が薄くなるだけで真っ白にすることはできません。黄色系や薄い茶色の場合 ホワイトニングでもかなりきれいにすることができます。

歯の根元の着色
歯の根元1/3の着色は特に白くなりにくく、全く変わらない場合もあります。ツートンになっている場合は、着色のある部分は白くなりにくいため、ホワイトニングを行うと、一時的にツートンが目立ってきます。

歯の先端1/3の着色
歯の根元の着色に比べて白くなりやすく、繰り返しのホワイトニングで白くできる場合があります。

歯の縞模様
歯に縞模様がある場合、縞の部分が白くなりにくいため、ホワイトニングをすると一時的に縞が目立ちます。ホワイトニングを続けることで、縞の部分も薄くなってきますが、均一にすることは難しいでしょう。ただし、薄い黄色系の場合はホワイトニングでかなりきれいにすることができます


対処法)テトラサイクリンによる着色で、ホワイトニングで白くならない場合は、一般的にはラミネートベニアが行われます。しかしラミネートベニアは歯を削らなければならず、費用も高額なため、まずはマニキュアを試してみてはいかがでしょうか。パーマネントマニキュアなら歯を削らず、数年間使用できますので、後でラミネートにやり替えることも可能です。費用もラミネートベニアの約1/10程度です。

テトラサイクリン歯のホワイトニング



5.金属による着色

歯の裏に金属が詰まっている場合、金属イオンが歯にしみ出して黒っぽくなってくることがあります。

対処法)金属の着色はホワイトニングでは白くすることができません。歯科医院で詰めてある金属をはずして白い樹脂に変えるか、金属の色を隠して白くすることができる歯のマニキュアという方法もあります。

金属による着色

歯のマニキュア



6.歯の白や茶色のしみ

歯の表面に真っ白いしみがある場合があります。このしみはホワイトスポットと呼ばれるエナメル質の障害の一つです。この白いしみは、ホワイトニングや乾燥によってさらに目立ってしまうことがあります。

対処法)日ごろから口で呼吸しないようにする、唇を閉じるように習慣づけるなど、歯を乾燥させないようにすることで、目立たなくすることは可能です。それでも気になるようなら、歯科などで消してもらうといいでしょう。

歯の白や茶色のしみ

歯の白いしみを消す方法



7.すでにある程度歯が白い場合

すでにある程度歯が白い場合

ホワイトニングの経験があり、歯がすでに白い場合はそれ以上白くなりにくい場合があります。ホワイトニングは歯の明るさ(明度)を上げて白くする方法のため、どんなに白くしても不自然な白さにはなりませんが、逆に陶器のような白さにすることはできません。ホワイトニングである程度白くなっていても毎日歯を見ているとその白さに目が慣れてしまい、あまり白くないと感じてしまう場合があります。

ホワイトニングで白くなっていないと感じた場合は、現在の歯の色を測定してもらってください。すでにカラーガイドの一番白い色(B1)になっている場合は、それ以上白くするのにかなり時間がかかります。その場合は歯のマニキュアやセラミックなど人工物で真っ白にすることもできます。

歯を真っ白にする方法


ホワイトニング以外で歯を白くする方法

どうしてもホワイトニングでは白くならない場合は、歯のマニキュアやスカルプチャー、セラミックなどで白くすることができます。

歯のマニキュア
スカルプチャー
期間限定 歯を削らないセラミック”セラミックスカルプチャー”1本54,000円(税込 59,400円)(銀座店限定)
ラミネートベニア



8.まとめ

歯科医院で行うホワイトニングは歯の色素を化学的に分解して白くする方法ですので、まったく効果がないということはありません。ただ効果が出にくい歯や効果がわかりにくい場合があります。ホワイトニングを受けて白くなっていないと感じた場合はまずは担当の歯科医師、歯科衛生士に相談してみてください。きっと解決策があるはずです。


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