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セルフホワイトニング
最終更新日 2023年10月13日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

セルフホワイトニングで歯を白くすることは可能?不可能?
セルフホワイトニング

近年歯のホワイトニングが注目されています。歯自体を白くするには歯科医院でも本格的なホワイトニングが必要ですが、手軽に歯を白くすることができるセルフホワイトニングも人気です。でも歯科医院でないセルフホワイトニングで本当に歯が白くなるの?と疑問ではありませんか?このコラムではセルフホワイトニングの特徴、歯科医院で行うホワイトニングとの違い、セルフホワイトニグをする際の注意点を解説します。

目次

1.セルフホワイトニングとは

2.セルフホワイトニングの特徴

3.セルフホワイトニングの効果

4.セルフホワイトニングの費用相場~セルフホワイトニングが安い理由

5.セルフホワイトニングの注意点
 5-1 薬剤
 5-2 ホワイトニングライト

6.アメリカのセルフホワイトニング=キオスクホワイトニング



1.セルフホワイトニングとは

セルフホワイトニングと歯科医院

セルフホワイトニングとはセルフエステ同様に施術を受けるのではなく、自分で行う歯のホワイトニングを指します。一般的なホワイトニングは歯科医師が開設する歯科医院でしか施術を行うことができませんが、最近ではエステティックサロンやスポーツジム、ホワイトニングサロンなどで歯のセルフホワイトニングができるところが増えています。今までの歯のホワイトニングは、歯のクリーニングを行った後、医薬品を使用する医療行為のため、医療法上歯科医院で歯科医師か歯科衛生士しか施術できなかったのですが、お客様が自分ですべて行うため、歯科医院以外の一般の店舗でもホワイトニングができるようになっています。

※市販品を使用して自宅で行うホワイトニングもセルフホワイトニングということもありますが、一般的には自宅で行うホワイトニングはホームホワイトニングといいます。

自宅で簡単!ホームホワイトニング



2.セルフホワイトニングの特徴

セルフホワイトニングの特徴

現在エステなどで行われているセルフホワイトニングは、二酸化チタンやポリリン酸など市販の口腔化粧品を使用して、お客さんが自分でこれを歯に塗り、LEDの光を当てて行うセルフエステ方式になっています。市販品を使用したセルフエステで行うことで歯科医師法や薬機法に触れずにホワイトニングが可能になっています。

注意)エステティシャンが施術したり、医療用具のホワイトニングライトや過酸化水素などの医薬品を使用することはできません。また医療機関ではない施設で歯科衛生士が施術することもできません。

歯科医院で行う本格的オフィスホワイトニング



3.セルフホワイトニングの効果

セルフホワイトニングは歯の表面の着色を落として白くするため、1回の施術で1~2段階くらいの効果です。またこの効果は数回行うとそれ以上は白くなりません。歯科医院で使用されている過酸化水素は入っていないため、歯の表面の着色やくすみを取ると考えた方がいいでしょう。ホワイトニング直後は歯が乾燥することで白くなったように感じますが、歯に水分が戻ってくるとこの白さは元に戻ってしまいます。



4.セルフホワイトニングの費用相場~セルフホワイトニングが安い理由

セルフホワイトニングは自分で行う方式であることと高価な医薬品を使用しないため、料金は歯科医院で行うホワイトニングより安くなります。1回2~3,000円くらいからサブスクで3~5,000円前後のところが多いようです。また定期契約やチケット制で1回の料金が安くなるところもあります。



5.セルフホワイトニングの注意点

セルフホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングとは異なり、すべて自分で行います。そのため何か事故が起こっても自己責任となりますので、施術をする際には下記のことに注意が必要です。

5-1 薬剤
最近では歯科医師によるオンライン診療を受けた後にホームホワイトニング用の薬剤がお客様に直接郵送され、それをサロンに持参してホワイトニングを行うところもあります。過酸化水素や過酸化尿素が含まれたホワイトニング剤を自分で歯に塗る際に歯ぐきや唇に薬剤が付いてしまうことがありますが、そのまま光を当てますと唇や歯ぐきが腫れたり炎症を起こすことがあります。歯にホワイトニング剤を塗る際には周りに薬剤が付かないように十分に注意してください。


5-2 ホワイトニングライト
ホワイトニングに使用するライトは通常青色の光を発するライトを使用します。この青色の光は380nm~500nm前後の波長の短い光です。380nm以下の光は紫外線と呼ばれており、ホワイトニングに使用する光も紫外線にかなり近い光になります。歯科医院で行うオフィスホワイトニングはこの光が唇や歯ぐきに直接当たらないようにガードをして光を当てますが、セルフホワイトニングでは自分で施術を行うため、唇や歯ぐきの保護は行うことができません。そのためライトの波長によっては唇周りに日焼けが起きたり、メラニン色素の沈着が起こることがあります。また紫外線アレルギーの方や紫外線に当たることができない方、美容医療を受けた直後の方などは光を当てる際にはできる限り顔や唇に当たらないようにするなどの工夫が必要です。



6.アメリカのセルフホワイトニング=キオスクホワイトニング

キオスクホワイトニング

アメリカのショッピングモールでは、$100以下で手軽にホワイトニングができるブースがあります。モールに来たお客さんが自分で行うセルフホワイトニングですが、日本と違いアメリカでは10%までの過酸化水素はドラッグストアで購入できるため、その場でホワイトニング材を購入し、自分で歯に塗布し、チェアーに座って光を当てるようになっています。日本と同様にスタッフが施術することはできません。

キオスクホワイトニングの危険性

アメリカのホワイトニング



7.まとめ

歯科医院で行うホワイトニングは国家資格を持った有資格者が行う美容医療のためどうしても料金が高額になってしまいます。このため比較的安価なセルフホワイトニングが人気になってきていますが、セルフホワイトニングの効果は歯の表面の着色を取る効果にとどまるため、繰り返し行っても歯自体を白くすることはできません。歯を本格的に白くするには高くても歯科医院でのオフィスホワイトニングやホームホワイトニングのほうが結果的に安く歯を白くできます。


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