歯のホワイトニングでしみる原因と痛みの対処法を教えます!<2020年度版>

冷たいものを食べて歯にしみたことはありませんか? 同じようにホワイトニングをしているときやホワイトニングの後に、たまにツンと軽い痛みが起こることがあります。 ホワイトニングの薬が氷と同じように歯にしみて起こる現象で、健康な歯の人にも起こることがあります。 このページではホワイトニング時のしみを防ぐ原因とその対処方法をお教えします。
目次 1.ホワイトニングで歯がしみる理由 2.ホワイトニング時のしみの原因と対処方法 2-1 歯ぎしりによる歯の先端の削れ 2-2 歯の細かいひび 2-3 歯の根元のくぼみ 2-4 虫歯や虫歯の治療後の隙間 2-5 歯茎の退縮 2-6 ホワイトニング剤の濃度が高い場合 2-7 オフィスホワイトニングで発生する熱 3.ホワイトニング終了後にしみている場合 1.ホワイトニングで歯がしみる理由 歯の神経は「熱い」「冷たい」などの感覚はすべて「痛い」と感じてしまいます。実は神経だけでなく象牙質にも知覚があり、 この象牙質に何らかの刺激が加わると痛みを感じるのですがこの症状を知覚過敏と呼んでいます。 ホワイトニングの薬は消毒薬を濃くしたものを使用しています。 傷口に消毒薬をつけるとしみると思いますが、これが歯でも起こります。象牙質が出てしまっているところはいわゆる傷口と同じです。 ここに消毒薬をつけるとしみてしまいますので、オフィスホワイトニングでは、象牙質が出ている部分はホワイトニング剤を塗りません。 ただこの”しみ”は歯に対して害はなく一過性のものですので、ホワイトニングの終了と同時もしくは通常ホワイトニング後24時間以内におさまります。 もし知覚過敏が起こった場合には知覚過敏用の歯磨きやフッ素配合の歯磨きを使用することでおさまります。ひどい場合は鎮痛剤を服用します。 またホワイトニング後は歯の保護膜がはがれていますので、通常よりもしみやすくなっています。 24時間は冷たい水や熱い食べ物は気を付けてください。 2.ホワイトニング時のしみの原因と対処方法
2-1 歯ぎしりによる歯の先端の削れ
例えば歯軋りによって下の歯の先端が削れてしまっている場合、ここにホワイトニング剤が付くとしみてしまいます。 対処方法) オフィスホワイトニングではこの部分をガードしてホワイトニングを行うことができます。 ただしホームホワイトニングでは、この部分をガードすることはできません。
2-2 歯の細かいひび
エナメル質に刺激を加えただけでしみることがあります。細かいひびはお肌の荒れと同じです。 傷がなくても肌が荒れていると消毒薬がしみることがありますが、これと同様、エナメル質に細かいひびがあると ホワイトニング剤がこの細かいひびを伝って少しずつしみてくることがあります。 お肌の”荒れ”と同じようなもので、健康な歯でも冷たいものがしみるのはこのためです。 対処方法) ホワイトニングの前に、歯の細かいひびをカルシウムやアパタイトなどで埋めて、象牙質までホワイトニング剤を届きにくくする 歯のトリートメントを行うとしみを防ぐことができます。 ティーストリートメント
2-3 歯の根元のくぼみ
薄くなってきている部分にホワイトニング剤を塗るとしみることがあります。 対処方法) オフィスホワイトニングではこの部分をガードしてホワイトニングを行います。 ただしホームホワイトニングでは、この部分をガードすることはできません。
2-4 虫歯や虫歯の治療後の隙間
対処方法) ホワイトニング前に虫歯を治療しておくことが原則ですが、虫歯が小さい場合は、虫歯の部分をガードしてホワイトニングを行うことで、 しみを防ぐことができます。ただしホームホワイトニングは虫歯の部分をガードすることはできませんので、ホームホワイトニングを行う場合は、 虫歯の治療をしておくことが前提となります。
2-5 歯茎の退縮
対処方法) オフィスホワイトニングではこの部分をガードしてホワイトニングを行います。 ホームホワイトニングでは、この部分にホワイトニング剤が付かないようなデザインのマウスピースを使用します。
2-6 ホワイトニング剤の濃度が高い場合
一般的には光や触媒を使用することで、ホワイトニング剤の濃度を低くすることができます。 対処方法) できる限り濃度の低いホワイトニング剤を使用したホワイトニングを選ぶといいでしょう。オフィスホワイトニングであれば ブライトホワイト、ティオンホワイトニング、ホームホワイトニングなら10%のナイトタイプか、短時間のデイタイプがお勧めです。 またまったくしみないホワイトニングもあります。 ブライトホワイト ティオンホワイトニング 1回わずか15分の短時間デイタイプのホームホワイトニング”スピードホーム” まったくしみないマイルドホワイトニング 低濃度のホワイトニング剤と触媒、ライトの組み合わせで、全くしみないホワイトニングが開発されています。 今までホワイトニングでしみてしまった方、ホワイトニングの時の痛みが怖い方、元々知覚過敏がある方、ぜひお試しください。
2-7 オフィスホワイトニングで発生する熱
対処方法) 強い光によって熱が出るタイプの機械は注意が必要です。 ズームアドバンスや高出力のレーザーは、効果は比較的高いのですが、熱による知覚過敏が出ます。 3.ホワイトニング終了後にしみている場合 またホームホワイトニングをされている方は、マウスピースにフッ素を入れて5分程度装着してください。 しみがひどい場合は、市販の鎮痛薬を服用してください。 ※ホームホワイトニングの場合、しみの原因となる歯のひびや削れた部分を避けることができないため、お薬の濃度が低くてもしみる場合が多くなります。 しみを極力避けたい場合や、毎日しみるのが怖い場合は、オフィスホワイトニングを選択されたほうがいいでしょう。 自分でできる歯がしみるときの対処方法 |