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ホワイトニングの光の効果
最終更新日 2024年3月9日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

ホワイトニングで光を当てる意味は?~光ホワイトニング時の注意点<2024年度版>
ホワイトニングの光の効果

歯科医院やセルフホワイトニングの多くは歯に光を当てて白くします。この光は本当に必要なのでしょうか。
このコラムでは歯のホワイトニングの際の光の効果について解説します。

目次

1.光の種類

2.ホワイトニングの光の効果

3.ホワイトニングに使用する光の強さ

4.家庭用LEDの効果

5.光を照射するデメリット

6.まとめ



1.光の種類

光の種類

電磁波のうち波長が380 – 760 nmのものを光といいます。波長が短い光は青く(紫外線)波長が長い光は暖色系(赤外線)になります。赤外線は熱を発生するのに対して紫外線は化学的な反応を促進します。紫外線は殺菌消毒、ビタミンDの合成、血行や新陳代謝の促進などがあります。



2.ホワイトニングの光の効果

一般的にオフィスホワイトニングには波長の短い青い光が使用されています。ホワイトニングで使用されている過酸化水素や触媒に使用される二酸化チタンは青い光で効果が促進されます。 紫外線だけでも漂白効果はありますが、光だけで歯を白くするにはかなりの紫外線量が必要なため、光だけで歯を白くすることは現実的には難しいと思います。 この青い光を使用することで過酸化水素の分解を早めてホワイトニングの効果を促進します。

※中濃度のホワイトニング剤を歯に塗り、光を当てた場合と当てなかった場合を比べる実験では光を当てた歯のほうが早く白くなります。

光を使用したホワイトニング
ブライトホワイト

ティオンオフィスホワイトニング

ZOOMホワイトニング

光を使用したホワイトニング

1回で歯を白くすることは可能?


※ホワイトニングの中には波長の短い青い光を使用することで、低濃度の過酸化水素を使用して全くしみることなく歯を白くするシステムがあります。
光を使用した全くしみないホワイトニング



3.ホワイトニングに使用する光の強さ

一般的に光が強いほうがホワイトニングの効果も高くなります。ただ光が強ければ強いほど熱も発生するため、知覚過敏が起こりやすくなってしまいます。そのためホワイトニングには効果が高く知覚過敏も出にくい強さの光を使用しています。過酸化水素も同様で過酸化水素濃度が高いほうが歯は早く白くなりますが、知覚過敏も出やすくなります。効果の高いホワイトニングは光の強さと過酸化水素の濃度を調整しています。

ホワイトニングの安全性

使用する光の強さ



4.家庭用LEDの効果

家庭用の小型LEDライトが販売されていますが、歯科で使用されているLEDライトに比べますと、安全面から光はあまり強くありません。また波長もある程度長い波長の製品が多いようです。この製品だけで歯を白くすることは難しく、歯科で処方された過酸化水素入りの薬剤を使用することで、ある程度効果をアップすることができます。ただ効果アップの程度も製品によってかなり違いますので、製品選びが重要です。使用したときに若干の温かさを感じられるライトがいいでしょう。

LEDセルフホワイトニング

LEDセルフホワイトニング



5.光を照射するデメリット

オフィスホワイトニングやセルフホワイトニングに使用される光は一般的に380nm~500nm前後の比較的短い波長の青い光青い光ですが、紫外線ではありません。ただ波長が紫外線に近いため、唇や歯ぐきに直接光が当たると日焼けなどを起こすことがあります。歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは唇や歯ぐきを保護してホワイトニングを行いますが、下記の方はお顔などにも注意が必要です。

1.光線アレルギー(紫外線アレルギー)のある方
2.レーシック治療や顔の美容医療、ピーリングを受けられた方
ピーリングを受けられた方
3.全身疾患のある方(自己免疫疾患,がんなど)
4.光過敏症を誘発する薬やサプリを飲んでいる方
5.首周りに湿布薬を使用したことがある方
湿布薬

これらに該当する方はホワイトニングを受けられる前に担当の歯科医師か歯科衛生士にご相談ください。



6.まとめ

歯のホワイトニングに使用する光は過酸化水素の分解を早めるために使用しています。
光だけで歯を白くすることはできませんので、あくまでも補助的な役割と考えてください。



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