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ラミネートベニア
最終更新日 2024年2月8日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

歯を削らないラミネートベニアは可能?不可能?<2024年度版>
ラミネートベニア

歯を白くきれいにする方法としてラミネートベニアがあります。ラミネートベニアは歯を削る量を最小限にして歯を白くすることができます。ただ健康な歯をどれくらい歯を削らなければならないか不安ではありませんか?このコラムでは歯を削る方法と削らない方法のメリット、デメリットを解説します。

目次

1.ラミネートベニアとは

2.ラミネートベニアの歴史

3.ラミネートベニアの方法

4.ラミネートベニアの種類

5.各種ラミネートベニアのメリット、デメリット

6.ラミネートベニアの費用相場

7.ラミネートベニアの脱落について

8.まとめ

1.ラミネートベニアとは

ラミネートベニア(Laminate Veneer)は歯を0.3mm~1.0mm程度薄く削ってその厚み分のセラミックのベニアを接着する技術です。変色歯の色を改善するための方法で、歯を削る量を最小限にすることができます。原則歯の大きさや形、歯並びを大きく変えることはできません。

ラミネートベニアとは



2.ラミネートベニアの歴史

ラミネートベニアの原型は1920年ころにハリウッドの撮影用に考案されました。実用化されたのは1990年ころにNYの審美歯科医であるDr.Irwin Smigel が変色歯の患者さんに薄いセラミックを貼って改善したことが始まりです。それまでは歯を白くするために歯の神経を取り、大きく削ってセラミックを被せる方法が一般的でした。この技術はすぐに日本にも伝わり、一気に広まりました。



3.ラミネートベニアの方法

ラミネートベニアの手順は下記の通りです

1.歯を薄く削る
▼
2.型どり
▼
3.ラミネートベニアの製作
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4.試適(トライイン)
▼
5.接着
▼
5.メンテナンス

ラミネートベニアの方法



4.ラミネートベニアの種類

4-1 クラシカルラミネートベニア
オーソドックスなラミネートベニアです。歯を薄く削ってその厚み分のセラミックを貼ります。プレスタイプのセラミックやジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミック(硬質樹脂)を使用します

クラシカルラミネートベニア


4-2 ノンプレップラミネートベニア
いわゆる削らないラミネートベニアです。歯を削らないため、若干の厚みが出ます。プレスタイプのセラミックやジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミック(硬質樹脂)を使用します


4-3 マニキュア
歯を削らずに歯に直接樹脂を塗って歯を白くします。歯を削らずに樹脂を塗るため、若干の厚みが出ます。硬質樹脂を使用します

マニキュア



5.各種ラミネートベニアのメリット、デメリット

5-1 クラシカルラミネートベニア
5-1-1 クラシカルラミネートのメリット
・歯を薄く削りその厚みだけセラミックになるため、歯の厚みは変わらない
・セラミックの色が調整しやすい
・歯を削るため接着力が高い
・接着剤の変色の影響が比較的少ない

5-1-2 クラシカルラミネートのデメッリット
・歯を削る必要がある
・歯を削る際に麻酔が必要な場合がある
・歯を削るためラミネートベニアを外しても元の歯に戻らない
・一部が欠けた場合でもすべてのやり替えが必要


5-2 ノンプレップラミネートベニア
5-2-1 ノンプレップラミネートベニアのメリット
・歯を削らずにセラミックにすることができる
・ベニアをきれいに外せば元の歯に戻すことができる
・クラシカルラミネートベニアより安価

5-2-1 ノンプレップラミネートベニアのデメリット
・若干厚みが出る
・一部が欠けた場合でもすべてのやり替えが必要
・経年的に接着剤が変色してくるとベニアの色に影響し、やり替えが必要

※接着剤の変色は施術後2年くらいから徐々に起こることが報告されています


5-3 マニキュア
5-3-1 マニキュアのメリット
・歯を削らずに歯を真っ白にすることができる
・歯に直接樹脂を塗るため、1日で完了する
・マニキュアを外せば元の歯に戻すことができる
・何度でも繰り返し施術が可能
・一部が欠けた場合はその部分だけの修理が可能
・最も安価
5-3-2 マニキュアのデメリット
・マニキュア自体に徐々に変色や着色が起こる
・歯の形や大きさを変えることができない
・一回の施術時間が長い



6.ラミネートベニアの費用相場

6-1 クラシカルラミネートベニア
1本あたり10万円~20万円

6-2 ノンプレップラミネートベニア
セラミック製 1本あたり4万円~10万円

硬質樹脂製  1本あたり3万円~5万円

6-3 マニキュア
1本あたり1万円~2万円



7.ラミネートベニアの脱落について

ラミネートベニアは接着剤で歯に貼るだけですので、被せるタイプのセラミックに比べて外れてしまう可能性はあります。そのため噛み合わせの調整は慎重に行います。以前は接着剤の精度があまりよくなかったため、外れてしまうことがありましたが、接着剤の精度が向上した現在はほとんど外れることはありません。ただしジルコニア製のラミネートベニアはプレスタイプや樹脂製のベニアに比べて接着力は弱くなります。



8.まとめ

ラミネートベニアは歯をほとんど削らずに真っ白にすることができます。ホワイトニングで白くならない歯などにはラミネートベニアやマニキュアが最適です。それぞれのメリット、デメリットを理解した上でご利用ください。


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