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ホワイトニングでの失敗とは?
最終更新日 2024年4月26日
監修:アメリカ審美歯科学会認定医、歯学博士 椿 知之

ホワイトニングで失敗しないための対策をお教えします<2024年度版>



ホワイトニングは安全性の高い施術ですが、誤った使用方法で歯や歯ぐきに影響が出る可能性があります。このコラムではホワイトニングで失敗した例とその対策をお教えします。

出典 Teeth Whitening Guide to the Best Treatment, Costs, and Risks


1.歯ぐきが下がった

高濃度のホワイトニング剤が長時間歯ぐきに付くと歯ぐきが下がってしまい、元に戻らなくなってしまいます。30%以上のホームホワイトニング剤は日中1時間以内の使用、マウスピースも歯ぐきに接触しないデザインのものが使用されます。

失敗しないために)高濃度のホワイトニング剤の長時間の使用はやめたほうがいいでしょう。万が一歯ぐきに痛みが出たり、白くなった場合は使用を中止し、歯科医院を受診してください。



2.歯がまだらになった

ホワイトニングを始めると初めは歯の白くなりやすい部分だけが早く白くなるため、白くなりにくい部分との差が出てきます。ホワイトニングを続けることで白くなりにくい部分も徐々に白くなってくるため、ムラは解消します。

失敗しないために)自宅で行うホームホワイトニングは白くなるまでにかなりの時間がかかります。一回で白くなるオフィスホワイトニングのほうが一度に白くなるため、ムラになりにくくなります。

一回で白くなるホワイトニング

歯がまだらになった



3.歯に白い斑点ができた

ホワイトニングを始めると歯に白い斑点(ホワイトスポット)が出てくることがあります。これはホワイトニング剤が歯にしみ込んでしまったのではなく、石灰化不全と言われるカルシウムが不足している部分です。元々あったホワイトスポットがホワイトニングや乾燥によって目立ってきます。

失敗しないために)乾燥によって目立ってきたホワイトスポットは歯に水分が戻ることで目立たなくなりますが、ホワイトニングで目立ってきたホワイトスポットは自然には治りません。ホワイトスポットの治療を行うか、ホワイトスポット部分をガードすることができるオフィスホワイトニングに変更したほうがいいでしょう。

歯に白い斑点ができた

ホワイトスポットを消す方法



4.歯の根が溶けた

ウォーキングブリーチという神経がない歯に行うホワイトニングで歯の根が溶けるケースが報告されています。また30%以上の高濃度のホームホワイトニング剤の誤った使用で歯の根が溶ける事故も報告されています。歯の根元から歯ぐきを覆うようなマウスピースを使用して長時間、長期間行った場合、歯の根元の根が溶けることがあります。歯の根が溶けてしまうと抜歯になってしまいます。

失敗しないために)ウォーキングブリーチ中に痛みを感じたらすぐに担当の歯科医師に相談して下さい。また高濃度のホームホワイトニング剤を使用する場合は必ず歯科医師の指導の下で使用したほうがいいでしょう。

高濃度ホームホワイトニング

歯の根が溶けないインターナルブリーチ

高濃度ホームホワイトニング



5.唇や歯ぐきが黒くなった

オフィスホワイトニングやセルフホワイトニングに使用されるライトは、紫外線に近い短波長の光が出る機械を使用しています。高額なオフィスホワイトニングでは必ず歯ぐきや唇の保護をしっかりと行いますが、安いホワイトニングやセルフホワイトニングでは唇や歯ぐきの保護はほとんど行いません。このため繰り返しホワイトニングを行うと唇の縁や歯ぐきが黒ずんできます。

失敗しないために)オフィスホワイトニングを受ける際には唇や歯ぐきを保護してくれる歯科医院で受けたほうがいいでしょう。セルフホワイトニングでは保護ができないため、ライトを近づけすぎないようにしたり、ホワイトニングを行う頻度を1週間に1回程度にしておいたほうが無難です。

唇や歯ぐきが黒くなった

唇や歯ぐきが黒くなった2



6.唇が腫れた

オフィスホワイトニングやセルフホワイトニングで使用する光にアレルギーがある方はホワイトニング後に唇が腫れることがあります。またヘルペスの既往がある方はホワイトニング時の刺激によってヘルペスが再発することがあります。

失敗しないために)今までに光線アレルギーと言われたり、ヘルペスの既往がある場合は事前にスタッフに伝えたほうがいいでしょう。また日光や化粧品で赤くなったことがある場合も注意が必要です。

唇が腫れた



まとめ

ホワイトニング剤は人体に影響が出る可能性があるクラスⅢの医療機器に分類されています。また過酸化水素6%以上、過酸化尿素16%以上のホワイトニング剤は劇毒物薬に該当するため、取り扱いには十分な注意が必要です。ホワイトニングに使用するライトも紫外線ではなくても通常は紫外線に近い波長の青い光を使用するため、唇や歯ぐきの保護が必須です。ホワイトニングを行う際には歯科医師や歯科衛生士の指導の下で行わないと取り返しのつかない失敗をすることがあります。


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